ウェブサイトの設定の簡略化
ウェブサイトのホスティングを開始する前に、ドメインテンプレートと呼ばれるホスティング設定のプリセットを作成する必要があります。 テンプレートはすべてのリソース使用量割り当てや、ホスティングアカウントの権限およびリソース制限の定義や、メール転送およびウェブ統計の保存の設定を網羅します。 コントロールパネルから使用可能な、事前定義済みのドメインテンプレートがあります。 それを好きなように変更して使用することも、独自のテンプレートを作成することもできます。 デフォルトテンプレートは削除できません。
ドメインテンプレートを作成するには、以下を実行してください。
- [ホーム]>[ドメインテンプレート]([ドメイン]グループ内)>[ドメインテンプレートの作成]に進みます。
- 以下の設定を指定します。
- テンプレート名。 このテンプレートの名前を指定します。 新規ユーザアカウントの設定の間に、必要なテンプレートを名前で選択するように要求されます。 したがって、ホスティングプランのいずれかに対応する、または割り当てられたリソース量を記述する意味のある名前を選択することが推奨されています。 例えば、Mail hosting, 1GB disk space, 500 mailboxes などです。
- 他のユーザの可用性。 顧客がこのテンプレートを使用可能にするには、[その他のユーザでも利用できるようにこのテンプレートを変更する(サブログイン)]チェックボックスを選択します。.
- 存在しないユーザへのメール。 ドメイン全体のメール返信オプションを指定します。 誰かがドメインに存在しないメールアドレスに対してメールメッセージを送信した場合、デフォルトでは、メールサーバはメールを受信し、処理して、このような受信者がドメイン内に存在しないと認識した後、"this address no longer accepts mail(このアドレスはメールを受け取ることができません)"という通知をつけて送信者にメールを返します。 この場合、次の選択が可能です。
- 気にいらなければデフォルトの通知を変更します([拒否]または[メッセージつきで拒否します]オプションを選択したままで、別のメッセージを入力ボックスに入力します)。
- 不達メールを他のメールアドレスに転送します([アドレスに転送]オプションを選択し、必要なメールアドレスを指定します)。または、
- そのメールを承認せずに拒否します([拒否]オプションを選択します)。 この設定により、多くの場合ランダムに生成されたユーザ名宛ての大量のスパムにより生じたメールサーバの負荷を減らすことができます。 ただし、スパマーの側からすれば、この設定によりメールサーバのスキャンで有効なメールアドレスを検出する時間を多少短縮できます。
- 外部メールサーバへの転送 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 これが設定されていると、存在しないユーザ宛てのメールはすべて指定した外部メールサーバへ転送されます。
- ウェブメール。 このドメイン内のメールボックスのユーザはウェブメールアプリケーションをベースにしたブラウザを通じて自身のメールを読めるようにするべきかどうかを指定して、使用するアプリケーションを選択します。
- サブドメイン。 このドメインの下にホストできるサブドメインの数を指定します。
- ドメインエイリアス。 サイト所有者が自分のウェブサイトで使用可能な代替ドメイン名の追加の総数を指定します。
- ディスク容量。 ドメインに関連しているホスティングアカウントに割り当てられるディスク空き容量の総量を指定します。 この量はメガバイトで計測されます。 すべてのドメインおよびウェブサイトに関連するすべてのファイルが占有するディスクの空き容量が含まれます。 ウェブサイトコンテンツ、データベース、アプリケーション、メールボックス、ログファイル、そしてバックアップファイルです。
- トラフィック 1 ヶ月間にウェブサイトから転送できるデータ量をメガバイトで指定します。
- ウェブユーザ。 ドメイン所有者が自身のドメインの下の他のユーザのためにホストできる個人ウェブページ数を指定します。 このサービスはおもに、学生やスタッフの非営利的な個人用ページをホストする教育機関に使用されています。 そういったページのウェブアドレスは通常 http://your-domain.com/‾username となります。 詳細については「個人用ウェブページのホスティング」のセクションをご参照ください。
- データベース (Linux ホスティングに限り使用可能)。 1つのドメイン内でホストできるデータベースの数を指定します。
- MySQL データベース (Windows ホスティングに限り使用可能)。 1つのドメイン内でホストできるデータベースの数を指定します。
- メールボックス。 1つのドメイン内でホストできるメールボックスの数を指定します。
- メールボックスクォータ。 メールメッセージおよび自動応答の添付ファイルをドメイン内の各メールボックスに格納するために割り当てるディスク容量をキロバイトで指定します。
- メール転送。 1つのドメイン内で使用できるメール転送の数を指定します。
- メールグループ。 1つのドメイン内でホストできるメールグループの数を指定します。
- メール自動応答。 1つのドメイン内で設定できるメール自動応答の数を指定します。
- メーリングリスト。 ドメイン所有者が1つのドメイン内で実行可能なメーリングリストの数を指定します。 メーリングリストは、オプションでサーバにインストールされたGNU Mailmanソフトウェアにより提供されます。 顧客が使用したいにもかかわらずインストールされていない場合には貴方がインストールすることができます。 メーリングリストを使用できるようにするには、[プリファレンス]グループの下の[メーリングリスト] チェックボックス内にチェックマークを入れることも必要です。
- Java アプリケーション。 ドメイン所有者が1つのドメインにインストールできるJavaアプリケーションまたはアプレットの上限数を指定します。
- MySQL データベースクォータおよび Microsoft SQL データベースクォータ (Windows ホスティングに限り使用可能)。 MySQL および Microsoft SQL サーバデータベースがそれぞれドメインで占有できる総ディスク容量の上限をメガバイトで指定します。
- FrontPage アカウント (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインに作成可能な追加の Microsoft FrontPage アカウントの上限数を指定します。
- FTP アカウント (Windows ベースのホスティングに限り使用可能)。 ドメインに作成可能な追加の FTP アカウントの上限数を指定します。
- Microsoft SQL サーバデータベース (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインでホスティングできる Microsoft SQL サーバデータベースの上限数を指定します。
- 共有 SSL リンク (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインで使用できる共有 SSL リンクの総数を指定します。
- ODBC 接続 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインで使用できる ODBC 接続の総数を指定します。
- ColdFusion DSN 接続 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインで使用できる ColdFusion DSN 接続の総数を指定します。
- 有効期限。 ホスティングアカウントの期間を指定します。 この期間が終了すれば、ドメイン(ウェブサイト)は停止されます。そのウェブ、FTP、メールサービスはインターネットユーザにはアクセスできなくなります。また、ドメイン所有者はコントロールパネルにログインできなくなります。 アカウントのホスティングは自動では更新できません。そこで、ホストされたドメイン名やウェブサイトを元の操作に戻すために、手動でホスティングアカウントを更新しなければならなくなります。 ナビゲーションペインで[ドメイン]ショートカットをクリックし、必要なドメイン名をクリックし、[リソース使用量]アイコンをクリックし、他の期間を[有効期限]ボックスに指定し、[OK]をクリックしてから、[中断解除]([ドメイン]> ドメイン名 >[中断解除])をクリックします。
- ログローテーション。 ウェブサーバへの全ての接続とサーバに見つからないファイルの要求は、ログファイルに登録されます。 これらのログファイルはサーバ上で実行される統計ユーティリティで分析され、オンデマンドでグラフィカルレポートで表示されます。 ホームページ上でデバッグするためにこういった生ログファイルのコンテンツを表示する必要がある場合は、[ドメイン]> ドメイン名 >[ログマネージャ]([統計]グループ内)に進んで、必要なログファイル名をクリックします。 これらのログファイルが増大するのを防ぐために、ログファイルの自動クリーンアップと再利用を有効にする必要があります。
- [ログローテーションをスイッチオンする]チェックボックスを選択します。
- ログファイルを再利用する時期を指定し、
- サーバに格納する、Parallels Plesk Panel の統計ユーティリティが処理した各ログファイルのインスタンス数を指定し、
- 圧縮する必要があるかどうかを指定します。
- そして処理の後にメールアドレスに送信するかを指定します。
- ウェブ・トラフィック統計の保持設定。 ウェブおよび帯域幅使用量の統計がサーバに保管される期間を月で指定します。
- DNS。 ウェブホスト上の DNS サーバがドメイン名ゾーンのためのマスター(プライマリ)ネームサーバとして動作するか、スレーブ(セカンダリ)ネームサーバとして動作するかを指定します。 セカンダリサーバがプラマリからこのゾーンファイルのコピーを取得するだけである一方で、プライマリネームサーバはローカルで提供するゾーンファイルを格納します。 通常[マスター]オプションが選択されたままにします。
- 物理ホスティングアカウント。 ドメイン名(DNS ゾーン設定)だけではなく、ウェブサイトもホストする場合、[物理ホスティング]チェックボックスを選択しホスティング機能を指定します。
- ハードディスククォータ。 ソフトクォータに加えて、制限に達した場合にさらに多くのファイルをウェブスペースに書き込めないようにするいわゆるハードクォータを指定できます。 ファイルを書き込もうとすると、ユーザには「ディスクの空き容量不足」エラーが発生します。
- SSL対応。 SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化は一般に専用 IP アドレス上で実行されるe-コマースウェブサイトでのオンライントランザクションの間の機密データの転送を保護するために使用されます。 暗号化プロセスに参加する SSL 認証は、通常単一の IP アドレス上の単一のドメイン名に適用されます。そこで、SSL プロテクションを必要とする各サイトは専用 IP アドレス上でホストされる必要があります。 例外はサブドメインで、ここではワイルドカード認証で保護することができます。 単一のアドレス(共有またはネームベースホスティング)上で異なるドメイン名を持ついくつかのウェブサイトをホストするウェブサーバ上に SSL 認証をインストールすることは技術的に可能ですが、この方法はお奨めしません。 暗号化は行われますが、セキュアサイトに接続しようとすると、ユーザに警告メッセージが表示されます。 ウェブサイト用の SSL 暗号化を許可するには、[SSL対応]チェックボックスを選択してください。
- SSL 認証を受けないコンテンツと同じディレクトリに、SSL 認証を受けるコンテンツを設置する (Linux ホスティングでのみ使用可能)。 デフォルトでは、ユーザがFTPアカウントを通じてサイトを公開する場合、httpsdocs ディレクトリへのセキュアな接続を経由してアクセスできるようにしなければならないウェブコンテンツおよびプレーンHTTPを経由してhttpdocsディレクトリにアクセスできるようにしなければなならないウェブコンテンツをアップロードする必要があります。 単一の場所(httpdocs ディレクトリ)を通じてすべてのコンテンツを公開するのに便利なように、[SSL 認証を受けないコンテンツと同じディレクトリに、SSL 認証を受けるコンテンツを設置する]チェックボックスを選択してください。
- Sitebuilder を用いてウェブサイトを作成し公開する。 これにより、サイト所有者は Sitebuilder を用いてウェブサイトを作成および管理できるようになります。
- Microsoft FrontPage 対応。 Microsoft FrontPage は人気のあるウェブサイト開発ツールです。 ユーザがMicrosoft FrontPageを通じてサイトを公開したり、修正したりできるように、[FrontPage対応]および[SSL上のFrontPage 対応]チェックボックスを選択し、[Microsoft FrontPage 認証]オプションを[有効]に設定します。
- 動的ウェブサイトおよびサーバサイドウェブアプリケーションの開発に使用される言語のプログラミングおよびスクリプトへの対応。 以下のどのプログラミング言語またはスクリプト言語がウェブサーバにより割り込み、実行または処理されるのかを指定します。 Active Server Pages(ASP)、Server Side Includes (SSI)、PHP hypertext preprocessor(PHP)、 Common Gateway Interface (CGI)、Fast Common Gateway Interface (FastCGI)、Perl、Python、ColdFusion および Miva e-コマースソリューションに必要な Miva スクリプト。
- ウェブ統計。 ドメイン(ウェブサイト)所有者がサイトや表示したサイトのページの訪問者の人数に関する情報を表示できるようにするために、[ウェブ統計]メニューから統計パッケージを選択して、[パスワードで保護されたディレクトリ /plesk-stat/webstat 経由でアクセス可能]チェックボックスを選択します。 これにより Webalizer 統計ソフトウェアがインストールされますが、このソフトウェアによりレポートが生成され、そのレポートをパスワードで保護されたディレクトリに配置されます。 ドメインやウェブサイトの所有者は自分の FTP アカウントのログインとパスワードを使用して、以下の URL よりウェブ統計にアクセスできます。 https://your-domain.com/plesk-stat/webstat
- カスタムエラードキュメント。 サイトを訪れているビジターがウェブサーバが見つけられないページを要求する場合、ウェブサーバによりエラーメッセージを伴った標準の HTML ページが生成され、表示されます。 ご自身のエラーページを作成し、ご自身のサーバ上でそのページを使用したり、顧客が使用できるようにしたりする場合は、[カスタムエラードキュメント]チェックボックスを選択します。
- FTP ユーザの 信用情報でのサーバへ Shell アクセスする (Linux ホスティングに限り使用可能)。 これによってサイト所有者は Secure Socket Shell またはリモートデスクトップ接続を通じて信頼性を持ってウェブコンテンツをサーバにアップロードできるようになりますが、サーバへのアクセス許可はサーバセキュリティへの潜在的な脅威にもなるため、[拒否]オプションを選択したままにすることが推奨されています。
- 拡張書込/編集権限 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 このオプションは、顧客のウェブアプリケーションが
httpdocs
または httpsdocs
フォルダの root にあるファイルベースのデータベースを使用している場合に必要です。 このオプションを選択すると、ウェブサイトセキュリティが著しく侵害される場合があることにご注意ください。 - 専用IIS アプリケーションプールを利用 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 このオプションはドメイン上のウェブアプリケーションの専用 IIS アプリケーションプールを有効にします。 専用 IIS アプリケーションプールを使用すると作業者のプロセスアイソレーションモード次第でドメインウェブアプリケーションの安定性が劇的に向上します。 このモードはサーバでホスティングされている各ウェブサイトがそのウェブアプリケーションを実行するために別々のプロセスプールを割り当てることができます。 そのため、あるアプリケーションに異常が発生しても他のアプリケーションが停止することはありません。 これは特に共有ホスティングパッケージを使用している場合に便利です。
- 最大 CPU 利用率 (Windows ホスティングに限り使用可能)。 ドメインの IIS アプリケーションプールが使用できる CPU リソースの量を制限するには、[無制限]チェックボックスを外してパーセント単位の数を入力します。
- パフォーマンス。 ドメインに様々なパフォーマンス制限を設定して、リソース超過をもたらす帯域幅の過剰な使用を防ぐことができます。
- ネットワーク使用量の上限。ドメインがその接続間で共有できるスピード(キロバイト/秒)を制限するには、[無制限]チェックボックスを外してキロバイト単位の数を入力します。
- 接続の制限。ドメインへの同時接続の数を制限するには、[無制限]チェックボックスを外して数を入力します。
- [OK]をクリックして、テンプレートの作成を終了します。
新規ドメイン(ウェブサイト)のホスティングアカウントの設定中に、要求されたテンプレートを選択します。そうすれば、ホスティングアカウントが作成され、定義したリソースとホスティングサービスが割り当てられます。
新規に作成したウェブサイトホスティングアカウントに適応されるドメインテンプレートについての変更を反映させるには以下を実行します。
- [ホーム]>[ドメインテンプレート]([ドメイン]グループ内)に進みます。
- 更新するドメインテンプレートに対応するテンプレート名をクリックします。
- 必要に応じて設定を修正し[OK]をクリックします。
テンプレートの修正は既存のドメインおよびウェブサイトには影響を及ぼさないという点に注意してください。
不要になったテンプレートを削除するには、以下を実行してください。
- [ホーム]>[ドメインテンプレート]([ドメイン]グループ内)に進みます。
- 不要になったテンプレート名に対応するチェックボックスを選択します。
- [削除]をクリックします。 削除を確認して[OK]をクリックします。